教育・子育て

子供の数「理想」と「予定」に開き 安曇野市が15~39歳に意識調査

 安曇野市が15~39歳の市民を対象に行ったアンケートで、子供がいる、または子供を持つつもりの人に理想の数や予定の数を尋ねたところ、理想は平均2.5人、予定は2.1人で、0.4人の開きがあることが分かった。経済的負担や仕事への差し支えを理由とする人が多い。30代は結婚したい人の割合が10~20代より低い傾向も浮かび上がった。

 市は7~8月、「若者の意識と生活に関する調査」を1500人対象に郵送とインターネットで行い、383人から回答を得た。
 学生以外の249人のうち「子供がいる、または持つつもり」の人は55.0%、「子供を持つ予定がない」人は10.8%だった。
 予定する子供の数が理想より少ない人に理由(複数回答)を尋ねると、93.8%が「子育てや教育にお金がかかりすぎる」を挙げた。2番目に多かったのは「自分の仕事に差し支える」(43.1%)だった。経済的負担や、育児と仕事の両立の難しさが足かせになっている状況がうかがえる。
 学生以外の回答者のうち既婚者は61.2%。未婚者は36.8%で、このうち「いずれ結婚したい」との意向は59.8%にとどまった。年代別にみると10代、20代はともに65%を超えるが、30代前半は41.2%、30代後半は52.9%と低い。「適当な相手に巡り会っていない」との理由は各世代共通で、年代が上がると「独身の自由さや気楽さを失いたくない」などの消極姿勢が増える傾向にある。
 市は、調査結果を踏まえ、子ども施策を網羅した「こども計画」(令和7~11年度)を年度末に策定する。低所得の子育て世帯へのアンケートも併せて実施している。