地域の話題

深めた学び 児童が披露 山形村 共育の日 住民との交流も

育てた大豆がさまざまな食材に変化する様子を発表する2年生

 山形村の山形小学校で26日、探究的な学びの深まりや、子供の成長を地域全体で見守ることを目指した企画「山形村共育の日」が開かれた。午前の「学びの発表会」では1~6年生の児童が学年ごとにふるさと学習や生活科学習の成果を生き生きと披露。午後はものづくりやダンスなど14種の体験ができる「共育ち企画」があり、児童と地域の人が一緒に活動し交流を深めた。

 大豆栽培に取り組む2年生は成長の様子を丁寧に観察して気付いたことを発表。「大豆のだいへんしーん!」と元気よく声を発しながら、きな粉、豆腐、納豆といった多彩な食材に変化する特徴を紹介した。2年生の堤翔真君(7)は「大きな声でできて楽しかった」と満足げだった。
 4年生は竹田地区の人たちが苦労して農業用水を村に運ぶ黒川堰を作った歴史を音楽劇で発表し、注目を集めた。5年生は村で盛んだった養蚕や、保育園児との交流の様子をまとめ、6年生は歴史、自然、農業、住みやすい村のテーマごとに村の魅力をポスターセッションで発信。参観した保護者らの質問にも積極的に答えた。学校ボランティアに携わる和田大生さん(85)=小坂=は、6年生の発表を見学し「よく調べてあって感心した。村のいいところを再発見できた」と話した。
 大池昌弘校長は「学びの深まりを感じた。つけた力を明日からの学びに生かしていきましょう」と呼び掛けた。