教育・子育て

山形小児童地域に学ぶ あす山形村共育の日

自分たちでまとめたポスターを掲示し、発表会の練習をする6年生の児童たち

 山形村の山形小学校で26日、「山形村共育の日」と題した企画が開かれる。午前は1~6年の児童たちがふるさとについて学びを深めてきた成果を披露する「学びの発表会」、午後は地域の人と児童が体験・ものづくりなどで交流する「共育ち企画」がある。一人一人が考えや問いを深め、子供の育ちをみんなで見守る地域づくりを目指して学校運営協議会や地域の団体でつくる実行委員会が昨年に続き企画した。

 発表会は午前8時40分~11時25分、学年ごとに多彩なテーマで行う。高学年を中心に保護者や地域の人からの質問も受け付け、探究学習を深める機会にする。6年生は、農業、歴史、自然、住みやすい村の4テーマで、地域でのフィールドワークを展開。グループごと成果を模造紙にまとめ、ポスターセッション形式で発表する。歴史の発表をする瀧本樹君(12)は「村でたくさんの遺跡や土器が発見されていて驚いたし、すごいと思った。分かりやすい発表にしたい」と意気込む。
 生活や村で盛んな農業に欠かせない水について学んできた4年生は、農業用水確保に苦労した先人の民話「与市と米のまんま」を音楽劇で発表する。練習では村に用水が流れてきた時の喜びの歌を感情を込めて歌うなど表現を磨き、村人の役をする北鈴花さん(9)は「昔の人が米作りに苦労したことをみんなに伝えたい」と話す。
 共育ち企画は午後1時~2時40分に開く。地域の人が講師を務める14種の講座があり、事前に申し込んだ児童が実験やダンス、小物作りなどを楽しむ。
 発表会は誰でも当日参観可能。問い合わせは同校(電話0263・98・2012)へ。