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日本舞踊 小学生が体験 市民文化祭などで披露へ 若柳流若寿会50周年記念事業

名取の指導で日本舞踊の稽古をする小学生たち

 塩尻市を拠点に活動する日本舞踊若柳流若寿会(若柳愛喜枝会主)は本年度、市内の小学生を対象に無償の「子ども日本舞踊教室」を開いている。若寿会が発足して50周年の記念事業で、次世代の子供たちに伝統文化に触れる機会を提供している。

 小学1~4年生の計15人が4月から受講しており、最終月となる来月3日の市民文化祭、24日の若寿会50周年記念お楽しみ会で踊りを披露する計画だ。12日には本番用の着物を身につけ稽古に励んだ。2班に分かれて「あやめ踊り」と「春の踊り」を学んでいて、小道具を持ちながら膝を折ったり首を寝かしたりと細かな所作を確認していた。
 吉田小2年生の竹村妃夏さん(8)は「着物は緊張するけれどうれしい。ちょっと難しいけれど、本番にはきれいにみんなが喜んでくれるよう踊りたい」と話していた。
 若寿会は昭和49(1974)年に発足した。高齢化が進み、現在会員は11人ほどだが、最盛期は100人余りが所属したという。今回の教室で小学生を指導する名取・若柳鮎喜枝(本名・本堂あゆみ)さん(56)=塩尻町=は「敷居が高いと思われがちな日本舞踊や着物に触れて興味を持ってもらえれば」と語る。