教育・子育て

外国人の学び手厚く支援 塩尻市の日本語教師が学習塾を移転、規模拡大

小学生に算数を分かりやすく教える木下さん(右)

 塩尻市広丘吉田の日本語教師・木下千夏さん(31)は、自宅で開いていた外国人の子供向けの学習塾「クローバーNIHONGO教室」を、広丘原新田に移転した。日本語が分からず、不登校や学習の遅れが直面している子供たちをより多く受け入れて支援できるよう、以前よりも広い場所で再スタートした。

 JR広丘駅西口の駅前通りにある空き店舗を借りて、7月末に運営を始めた。塾生は、塩尻市や松本市に住む小中学生や高校生、その親、社会人で、中国やベトナム、ブラジル、フィリピン、ネパールの国籍の人だという。教室が駅に近くなり、電車で通うようになった子供もいる。
 木下さんは、塩尻市や松本市の学校や日本語ボランティア教室で、学習面や、進学、就職、生活に関する支援に携わり、2年前に開業した。公的支援で対応できない課題に、市と連携して取り組んでいきたいという。「日本語の集中特訓教室やフリースクールも考えたい。外国人や外国にルーツのある人のために活用できたら」と話している。