長野県西部地震40年 御嶽崩れガイドウオークで災害の脅威学ぶ 火山マイスターが案内

昭和59(1984)年の県西部地震で起きた御嶽山の山体崩壊地「伝上崩れ(御嶽崩れ)」に理解を深めるガイドウオークが13日、始まった。来月で地震発生から40年となるのを前に、災害を知り防災意識を高めてもらおうと、御嶽山周辺の安全登山啓発などに取り組む「御嶽山火山マイスターネットワーク」が企画した。誰でも参加でき、14日も開く。
王滝村を震源とする推定震度6~7の地震が59年9月14日午前8時48分に発生した際、御嶽山南側の斜面が崩壊した。約3400万立方メートルの土砂が土石流となり、時速80~100キロで王滝川支流の伝上川を下ったとされる。この崩壊で15人が犠牲となった。
参加者は王滝村の御嶽山7合目・田の原登山口そばの県立御嶽山ビジターセンター「やまテラス王滝」を出発し、崩壊地を望んだり火山マイスターから説明を受けたりした。火山マイスターは、全国で地震が相次ぐ中「災害は常に気を付けなければいけないもの。節目を機にあらためて注意を」と呼び掛けた。
夫と参加した前原礼子さん(64)=東京都目黒区=は「災害の威力や怖さを感じたし、気を付けようという思いになる」と話していた。
14日は午前10時~午後2時まで、1時間おきに開く。雨天時は同センター内で解説案内をする。予約不要、参加無料で、希望者はセンター受付に申し出る。