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生坂スカイスポーツ公園 施設を活用し観光活性化へ 若者3人が計画進める

クラブハウスの活用を模索する杉浦さん夫妻(左側)と星さん

 生坂村地域おこし協力隊員の若者3人が、北陸郷の生坂スカイスポーツ公園にあるクラブハウスを、村の活性化につながる宿泊施設兼飲食店に整備する計画を進めている。村への定住を希望する3人は、犀川が蛇行する村内を一望する山上一帯を観光の新たな起爆剤として活用できないか模索中で、夢の実現に向けて村や関係団体と協議を進めている。
 一昨年春に隊員に就き、本年度で卒業する杉浦陸斗さん(29)・苑生さん(27)夫妻と、陸斗さんの友人で昨春隊員となった星満さん(28)の県外出身者3人が、「自然の中でリフレッシュできる空間づくり」をコンセプトに企画し、昨年暮れから草刈りなど環境整備に取り組む。早朝に雲海が広がる雄大な眺望に注目。村と相談し、ハウスでの宿泊やカフェレストラン、バーベキューの運営、公園でのイベント開催を計画する。
 村によると、公園とクラブハウスは昭和60(1985)年に現地で発生した地すべり災害の対策として平成3(1991)年に整備された。2階建てのログハウスで、公園を指定管理する生坂スカイスポーツ公園管理委員会がパラグライダー利用者の休憩拠点として利用する。近年は建物の老朽化や委員の高齢化で、利用率の低下が課題となっていた。
 3人は13日の村議会全員協議会で、クラブハウスの来年度改修を想定した活用計画を説明した。陸斗さんは「眺望を楽しみにいろいろな人が集う場所となれば」と意欲を見せた。