地域の話題

福祉施設にOMFの音色 出演者が松本市の特養老・ゆめの里和田で出前コンサート

生演奏を届けた出前コンサート

 松本市で開催中の国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)の出演者らが、福祉施設や病院に質の高い音楽を届ける「温ったか出前コンサート」が10日、特別養護老人ホーム・ゆめの里和田(和田)で開かれた。前日に開幕公演を務めた木管アンサンブルの若手奏者ら16人が訪れ、入居者らを楽しませた。
 公演した曲を中心に、カルメン組曲などを演奏。木管ならではの柔らかな音色を響かせ、軽やかなリズムや伸びやかな旋律に、入居者と併設のデイサービスセンター利用者ら約50人が聞き入った。体を揺らして満喫する姿もあった。
 入居している女性(89)は「一生懸命やってくださって、皆さんの笑顔だけでも楽しかった」と喜び、別の女性(88)は「クラシックも生の演奏もあまり聴かないので、いい時間を過ごせた」と話していた。