朗読会 平和考える機会に 安曇野市の市民グループが企画 21日にみらいで

安曇野市内を練習拠点とする約20人のグループ「ハテルマシキナ朗読会」は21日、市穂高交流学習センター・みらいで、長編童話『南へ飛んだポー』の朗読会を開く。ハテルマシキナ朗読会代表で沖縄県石垣島出身の髙橋喜和さん(77)=穂高有明=が著した童話で、終戦間近の波照間島から西表島への強制疎開で多くの人が亡くなった「戦争マラリア」などを取り上げている。平和について考える機会にしてほしいと願う。
『南へ飛んだポー』は、けがをして女の子とおじいさんに助けられたキジバトのポーが、おじいさんの死後に大切にしていた貝殻をおじいさんの故郷・波照間島に届けるストーリーだ。女の子とおじいさんが戦争マラリアについて話す場面が印象的で、家族愛や友情なども物語のテーマとなっている。
朗読会に向けて堀金烏川の堀金公民館で練習を重ねてきた。本番では、三線や太鼓・パーランクー、キーボードの演奏、海の音、沖縄の風景の映像などを交える。
ハテルマシキナ朗読会は平成30(2018)年10月に発足し、規模の大きな朗読会は2回目。髙橋代表は「朝起きて寝るまで無事な日が続くことが平和だと思う。平和を維持するために何をするのか。お互いに考えていきたい」と話す。
朗読会は午後1時半開演で、入場料は1人500円(中学生以下無料)。定員は190人。問い合わせは事務局(℡090・7634・0705)へ。