御嶽王滝口の規制解除 今季開山 10月16日まで 山頂域ルート一部規制継続

王滝村は10日、御嶽山の王滝口登山道から王滝頂上(2936㍍)までの入山規制を解除した。解除期間は、今月1日から一般に開放されている黒沢口登山道(木曽町)と同じく10月16日まで。王滝頂上~八丁ダルミ~山頂・剣ケ峰(3067㍍)と、途中で分岐して木曽町側の黒沢口登山道に至る二ノ池トラバースについての規制は継続中。
午前6時、7合目・田の原遙拝所で村職員が、登山道をふさいでいた立ち入り規制の表示板とロープを外した。平成26(2014)年の噴火災害から10年目のシーズンを迎え、村職員は「防災無線の強化や防災アプリの導入など情報発信力は増したが火山活動は毎日変化する。情報を注視してほしい」と話した。悪天候が予想されたこともあり、登山者の姿はわずかだった。
山頂域への立ち入り規制の継続は、迂回路の役割を担う二ノ池トラバースに雪渓が残り、安全が確保できないため。10日も、王滝頂上の避難施設に24時間常駐するパトロール員と村職員が開削を進めた。村は「できるだけ早く開通させたい」としている。
この日、王滝村の御嶽神社は王滝頂上の奥社で、木曽町の御嶽神社は剣ケ峰にある奥社でそれぞれ開山祭を開いた。