政治・経済

西条温泉とくらレストランに「お月見シート」

とくらのレストラン内の窓辺に設けられている「お月見シート」をPRする西澤支配人

 筑北村西条の温泉入浴宿泊施設・西条温泉とくらが、館内レストランの窓辺に「お月見シート」を設け、来店客をもてなしている。窓から見える東側の一帯には、村を象徴する四阿屋山(1387メートル)をはじめとした山々がそびえる。夕暮れから夜の営業時間帯に山の端から月が昇る様子が見える〝お月見の特等席〟を、新たな魅力として発信している。

 新型コロナウイルス禍を受け、窓辺に向けているレストラン内の4テーブル(各2席)に「ここはお月見シートです」などと印刷されたメニューホルダーを置いて、特等席であることを知らせている。
 毎月、半月から満月にかけての約1週間分の月の位置が分かる印刷物を添える。山々と各日の月の満ち欠け具合・軌道、夜の営業開始時刻の午後5時半と中間の6時半、ラストオーダーの7時半の月の位置を載せた。今月は14日頃から21日(満月)にかけての月の軌道を紹介する予定だ。
 天体に詳しい支配人の西澤高広さん(62)が、昨年4月に始めた。山の端から昇る月は相対的に大きく見え、印刷物と見比べて楽しむ人もいるという。西澤さんは「四阿屋山の月は、麻績宿から見える冠着山(姨捨山)の月にも負けない風情があると思う。新たな〝名月〟を楽しんでもらえれば」と話している。