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木曽の歴史・文化学び合う 木曽町のサークル 若手研究者が同好会結成

古文書の読解法を学び合う会員たち

 木曽の歴史や文化に関心がある木曽郡内外の若手が、趣味で取り組んでいる研究の成果を共有しようと、「きそ歴史芸術文化調査研究同好会」を結成し、本年度、木曽町の公式サークルとして正式に発足した。

 分野などを問わず同好の士の横のつながりをつくりたいと、20~40代の10人が集まった。月1回の例会は学生気分に浸れるゼミ形式で、それぞれが講師役となって成果を伝え、聞き手の仲間から意見をもらっている。
 例会以外に、研究に求められる技術の向上のため勉強会も開く。6月11日夜には、古文書読解に必要な崩し字の勉強会を町文化交流センターで開き、7人が参加した。福島関所資料館(木曽町)が所蔵する「美濃国女手形」を教材に、古文書で定型的に使われる用語や頻出の漢字などを学び合った。
 会員を増やしながら将来的に、町の文化祭での成果発表や、木曽に関わる若手研究者の受け入れなども考えている。町教育委員会の学芸員でもある伊藤幸穂会長=福島=は「楽しみながら本気で研究をやりたい人を集めていけたら」と話している。問い合わせは町文化交流センター(電話0264・22・2251)へ。