平日に山小屋泊まろう 安曇野市と山岳観光推進実行委が7、9、10月にキャンペーン

安曇野市と市山岳観光推進実行委員会は1日、平日登山を推奨する「山小屋宿泊キャンペーン」を始めた。北アルプス・パノラマ銀座にある六つの山小屋のうち、異なる二つの山小屋に平日、宿泊して応募すると、山小屋の形をした真ちゅう製のベルが200人に当たる。先着100人にベルを贈った昨年度の初回は、申し込みが多く3週間で終わってしまったため、2回目の今年はプレゼントを2倍に増やして抽選に変更した。
ベルは池田町の真ちゅうアクセサリー作家・山本葵さんが制作した。ひもを持って振ると澄んだ音が鳴る。初回と同じデザインで、屋根にライチョウが止まっていたり、ドアの横にNAGANOと刻まれていたりと凝った作りになっている。
7月と9月、10月の平日に北アルプスの燕山荘、大天荘、大天井ヒュッテ、常念小屋、蝶ケ岳ヒュッテ、大滝山荘に宿泊すると、引換券がもらえる。別々の山小屋の引換券2枚を集めて、キャンペーンのウェブフォームから応募する。応募期間は11月30日までで、年内には当選者にベルを発送する。
キャンペーンは、登山客を分散させて休日の混雑緩和につなげようと始めた。日帰りの登山者に、宿泊を促す目的もある。市観光課の担当者は「平日の方が空いていて、余裕を持って登れる。安全・安心で、山小屋の良さも知ってもらえる」と平日の利用を呼び掛けている。