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御嶽に噴火10年目の夏 開山式 登山の安全祈願

登山者の安全を祈願した開山式

 長野・岐阜県境の御嶽山(3067㍍)の開山式が1日、木曽町側の黒沢口登山道5~7合目に架かるおんたけロープウェイのセンターハウスで行われた。平成26(2014)年の噴火災害から丸10年を迎える今季の幕開けに、木曽町や王滝村、県などの関係者ら約30人が登山者の安全と山麓のにぎわいを願った。

 開山式は木曽おんたけ観光局が主催した。冒頭で黙とうをささげた後、神事を営んだ。原久仁男町長はあいさつで「噴火から丸10年の節目を迎えようとしている。事故のないグリーンシーズンであってほしい」と述べた。越原道廣村長は式後の報道陣の取材に「引き続き安全対策と情報発信を心がけていくので、噴火警戒レベルを認識した上で楽しんでほしい」と話した。
 同日、黒沢口登山道の黒沢十字路―剣ケ峰間は立ち入り規制が緩和された。7合目・田の原遥拝所で入山規制されている王滝村側の王滝口登山道は10日、王滝頂上までと、同頂上と木曽町側の頂上・剣ケ峰とをつなぐ尾根筋「八丁ダルミ」に入れるようになる。今季は10月16日まで入山できる。