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茅の輪くぐり息災願う 中信の神社で夏越の大祓

雨の中、古歌を唱えながら、茅の輪をくぐる参拝客(四柱神社)

 中信地方の神社で30日、半年間の身のけがれを落とす初夏の伝統行事「夏越の大祓」が行われた。氏子総代や参拝客が茅の輪をくぐり、暑い夏を健康に乗り越えられるように願った。

 松本市大手3の四柱神社では、参拝客約300人が参加した。雨が降る中、境内に据えられた直径2・5メートルほどの茅の輪を宮坂信廣宮司ら神職に続き、古歌を唱えながらくぐった。母と祖父と一緒に参加した藤田海月さん(11)=山辺小学校6年=は「夏は健康第一に過ごしたい。夏休みにディズニーランドに行くのが楽しみ」と笑顔だった。
 松本市島立の沙田神社では、拝殿に直径2メートルの茅の輪が置かれ、森井正臣宮司に続いて、藤田昌志氏子総代会長ら約40人が輪を3回くぐった。氏子の北野友子さん(89)は「毎年来ているが、拝殿で参列できたのは初めてで感激した」と話した。