教育・子育て

子育て支援 増やせ担い手 ファミサポ協力会員養成 安曇野市社協の講座始まる 本年度前期 最多の26人

ゲーム形式で交流するファミサポ協力会員養成講習会の受講生

 安曇野市社会福祉協議会の子育て支援事業「ファミリー・サポート(ファミサポ)」で、子供の一時預かりや送迎を引き受ける「協力会員」の本年度前期養成講習会(全5回)が28日、市社協堀金支所で始まった。今回は過去最多の26人が受講。支援を受ける依頼会員に比べ、支援の担い手となる協力会員は不足しており、市社協は会員増へ期待している。

 昨年度のファミサポ支援件数は1498件で、前年度の1206件から2割以上増えた。28日現在、会員は1222人で内訳は協力会員134人、依頼会員1059人、双方を兼ねる依頼・協力会員29人となっている。
 協力会員になるには講習会を修了する必要がある。昨年度の受講生は前・後期合わせて約15人だったが、本年度は前期のみでそれを上回った。市広報誌5月号で4㌻にわたりファミサポ特集を組んだほか、民生児童委員に受講を声掛けしてもらった成果だという。
 講習会初日は、ゲーム形式で自己紹介するなど交流を深め、栄養と食生活について学んだ。9月まで計5回の講座で病気や救急救命、発達障害などについて学ぶ。受講生の望月幸江さん(40)=穂高=は「経営する美容室に託児スペースがあり、子育てについてじっくり学びたかった。依頼会員として登録してきたが、協力会員としての活動も考えたい」と話していた。
 近年は共働き世帯を中心に、習い事や保育園への送迎の依頼が多くなっているという。後期講習会は10、11月に計5回を予定している。市社協ファミサポ担当の降幡真希さんは「協力会員の皆さんに無理なく続けてもらうためにも、人数を増やしたい。多くの人に手を挙げてもらいたい」と受講を呼び掛けている。