自転車で山形巡る シェアサイクル活用

山形村内を自転車で巡り、村ならではの農産物収穫体験や食事を楽しむ「山形村地元グルメ満喫!サイクリングツアー」(村観光協会主催)が25日、初めて行われた。昨年度から協会前などに設置されているシェアサイクル(電動アシスト付き)を活用し、参加者がサクランボ狩りや希少なキノコ・白ヒラタケの収穫体験を楽しんだり、そば店で特別メニューを味わったりした。村の資源を生かした特別感ある企画を目指し、7月27日にプルーン狩り、同31日にモモ狩りを盛り込んだツアーを予定する。
初回は村内の川原田奈々さん(29)と義母の美香さん(51)が参加し、自転車店に勤務する大日方実也比さんのガイドで巡った。まずは平沢博さん(76)、貴司さん(45)親子が営む「中東園」でサクランボ狩りを満喫。畑の中の道を移動し、農村風景や吹き抜ける風を感じながらサイクリングを楽しんだ。
松本山雅FCなどで活躍した元サッカー選手の高崎寛之さん(38)が営む「信州ファームランド」では、肉厚に育った白ヒラタケを収穫し、気さくな生産者たちと交流も深めた。昼食はそば処木鶏がツアー限定のメニューを用意。自慢の手打ちそば、白ヒラタケ、長芋、シャモの天ぷらなどが登場した。川原田さんは「大満足。初めての体験がたくさんできた」と話した。
協会は「シェアサイクルの利用促進と観光振興を目指し、季節ごとツアーを企画したい」とする。体験予約は村公式ライン、予約サイト・アクティビティジャパンなどで受け付ける。問い合わせは村観光協会(電話0263・31・6220)へ。