教育・子育て

平和の種をまく被爆ピアノ 安曇野市内中学校で演奏会

まほろば遊さん(左)の歌、阿部篤志さん(右手前)の演奏に聞き入る生徒たち

 昭和20(1945)年に広島市で被爆したピアノを奏でる平和記念コンサート(安曇野市など主催)が6日と7日、市内の3中学校で開かれた。平和学習として一昨年に始まり、今年で市内全7中学校を一巡した。

 ピアノは広島市の調律師・矢川光則さん(72)が修復・所有し、トラックに乗せ自ら運転し全国を回っている。豊科北中学校で7日開かれた演奏会で矢川さんは、約350人の生徒たちに「私は平和の種をまく活動をしている。皆さんも何か平和の取り組みを実践してほしい」と訴えた。
 歌手・まほろば遊さん、ピアニスト・阿部篤志さんは、「原爆を許すまじ」「静かな空を返して」といった平和をテーマにした楽曲を披露し、生徒たちが聞き入っていた。
 最後に、ともに3年生の矢花心彩奈さん(15)のピアノ伴奏、白坂結佳さん(14)の指揮で校歌を合唱した。矢花さんは「歴史を感じる音だった」、白坂さんは「平和を願い感謝して生きたい」と話していた。
 6日は三郷中学校、7日は堀金中学校と市役所ロビーでも開かれた。