塩尻の家庭系可燃ごみ3年連続減少 昨年度
塩尻市内の令和5年度の家庭系可燃ごみの排出総量は前年度比5.6%(446トン)減の7458トンとなり、3年連続で減少した。事業系可燃ごみは前年度比0.8%(54トン)減の7098トンで、全体としてごみ排出量が減少傾向にある。社会全体で環境意識が高まり、ごみを削減しようという考えが広まっていることが背景にあるとみられる。
家庭系可燃ごみのうち、塩尻クリーンセンター(柿沢)に持ち込まれたのは702トンで前年度に比べ5.5%(41トン)減った。地域のごみステーションでの収集量は6755トンで同5.7%(405トン)減だった。収集量は腐りやすい生ごみが増えるとみられる8月が695トンと最多で、厳寒の2月が465トンと最低だった。
事業系可燃ごみは増加傾向にあったものの、新型コロナウイルス禍で経済活動が停滞した令和2年度に一時減り、3、4年度と増えたが、5年度は減少した。
可燃ごみ減少の要因について、市生活環境課は「詳しくは分からない」としつつ、最近は販売商品の簡易包装が目立つなど社会全体でごみ削減の意識が上向いた結果と受け止める。スマートフォンなどで見られる市の分別事典「塩尻資源物・ごみ分別アプリ」の5年度中のダウンロード数は前年度比32.8%増(702件)の2842件で、総数が1万492件になった。
市の第3次一般廃棄物処理基本計画(令和6~14年度)は不燃も含むごみ総排出量の最終目標値を、計画策定の基準年の4年度より8%減らす1万7509トンとする。市民1人当たりの1日の家庭系可燃ごみの排出量は315グラムと定めている。
今年4月から、従来は可燃ごみとして処理してきた「製品プラスチック」を分別変更して「容器プラスチック」と一括回収し再資源化している。4月のプラスチック資源の収集量は48トンで、前年同期に比べ33%(12トン)増えた。生活環境課担当者は「市民に分別に協力いただき、さらに燃えるごみを減らしていきたい」とする。