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テレビ松本50周年祝う CATVの可能性追求さらに

約310人が出席して節目を祝った式典

 テレビ松本ケーブルジョン(松本市里山辺)は2日、松本市本庄1のホテルブエナビスタで創立50周年式典を開いた。半世紀の間に目まぐるしく技術革新が進んだ放送・通信の世界で、他のケーブルテレビ(CATV)に先駆けた挑戦を続けて節目を迎えた。出席した約310人がその節目を祝った。

 創業者の佐藤浩市会長はあいさつで、昭和49(1974)年に社員3人からスタートした50年間の歴史を語った。座右の銘としている「至誠通天」の言葉を胸に苦しい時代も乗り切ってきたといい、「半世紀にわたって事業を継続できたのは支えていただいた方のおかげ。50年で築いたケーブルネットワークを活用しながら遠隔医療、教育、農業といった生活関連サービスに挑戦したい」と述べた。
 式典には佐藤会長と早稲田大学雄弁会で交流があった、衆議院議長の額賀福志郎氏も出席した。「狙った獲物は離さない、目標に向かって純粋な気持ちで突進するという彼の姿勢があって今のテレビ松本に至っていると思う。CATVは新しい出発の時を迎えている。これからもチャレンジ精神で頑張ってほしい」と期待した。
 50周年記念事業として、事業を行っている松本と塩尻の2市、山形、朝日、筑北の3村にそれぞれ寄付を行った。7月には青山学院大学駅伝部の原晋監督の講演会を開く。