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朝日村の日本酒造り2年目 酒米の栽培面積3倍に

酒米の田植えを行うプロジェクトのメンバーたち

 朝日村の産物を生かした新たな特産品として昨年から日本酒「鉢盛山」造りに取り組んでいるプロジェクトが今年も、醸造に向けた酒米作りを進めている。プロジェクトが栽培した村内産の酒米・美山錦を使って醸造し、2年目の今年は酒米の栽培面積を昨年の約3倍に増やした。塩尻市洗馬の美寿々酒造の協力で12月にも今年の日本酒が完成する予定で、地域内での販売だけでなく、首都圏や海外での販売など新たな販路拡大も研究していく。
 酒米栽培は村内を流れる鎖川に近い小野沢と西洗馬の水田計3枚約60アールで取り組んでいる。昨年の約20アールから大幅に増やした。プロジェクトには村民を中心に松本・木曽地域の約20人が参加。小林良樹会長は「1年目の鉢盛山に好評の声をいただきうれしかった。昨年の経験を生かし、よりいい酒米を作っていきたい」と話す。
 1年目は無ろ過の純米吟醸生酒を製造。酒米の栽培拡大に伴って、2年目は醸造酒の種類も拡大する方針だ。
 昨年製造した日本酒は村内のコンビニや商店、塩尻市の酒店、山形村の大型商業施設、コンビニなどで販売しており、各店舗の在庫限りで終了となる。問い合わせは村観光協会(℡0263・87・1935)へ。