地域の話題

昔ながらの稲作体験 まずは田植え 山形村地域おこし協力隊

声を掛け合いながら苗を手植えする参加者たち

 山形村地域おこし協力隊員が初企画した稲作体験の田植えが25日、上竹田の田んぼで行われ、村内外の親子連れら22人が手植えに励んだ。手作業を中心に有機栽培し、自然との触れ合いを楽しんだり、昔ながらの米作りに親しんだりする。

 半数以上が初めての体験で、泥の中での脚の動かし方や植え方のこつを教わって田んぼに入った。一列になってガイド線に沿って植え、約2時間で約10アールの手植えを終えた。松本工業高校1年の赤羽瑛太さん(15)は初めてながら手際よく植え「きつさもあったけど、泥の感触は想像より楽しい」と笑った。2~9歳の息子3人と参加した村内の30代女性は「身近な場所に田んぼがあって親しみが湧く。子供がお米大好きなので、できる様子が学べてうれしい」と話した。東京都から昨年村に移住し、長男の寛人ちゃん(3)と体験した千丸寛太郎さん(36)は「貴重な体験ができた」と喜んだ。
 企画の中心になる協力隊の村田千春さんは「自然に触れ、お米が食べられるありがたみを感じる体験になれば」と願う。6月1日、22日の午前9時半~11時半に手押し道具「田車」を使った除草作業を予定し参加者を募っている。稲刈りは9~10月。問い合わせは村田さん(電話070・9092・3161)へ。