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豊科の就労支援施設・安曇野かんぱにーがお団子専門店を開店

就労支援施設に併設してオープンした「あづみ野だんご」

 安曇野市豊科南穂高の就労継続支援B型事業所・安曇野かんぱにー(河原淳史施設長)はこのほど、施設併設のお団子専門店「あづみ野だんご」を開店した。施設を通して就労する障害者らが製造・販売を担い、3日間かけて小豆から手作りする「つぶあん」などが早くも人気となっている。
 利用者はこれまで清掃や商品こん包などを手掛けてきたが、支給される1人当たりの平均工賃は月額1万円程度にとどまっていた。工賃を2倍に増やしたいと願う河原施設長が「パンやクッキーを手掛ける施設はあるが、お団子なら差別化できるのでは」と考えて出店を発案し、利用者が2年がかりで製造を学び準備してきた。
 商品棚には「つぶあん」「みたらし」といった定番から、「黒蜜きなこ」「いちご」などオリジナルを含め計12種類(1本税込み120円)が並ぶ。接客を担う花村綾子さんは「新しい仕事への挑戦がうれしい。人と接するのも楽しい」とやりがいを感じている。
 初めて来店したという市内の保育士の女性(26)は「保育園の父母からの連絡帳に、新しいお団子屋さんがおいしいと書いてあった」と話し、10本を買い求めていた。これまでの販売実績は1日平均約200本で、販売を2倍に増やすのが当面の目標という。
 営業は水、木、金曜の週3日、午前10時~午後3時。店が軌道に乗れば、営業日を増やすことを検討する。問い合わせは安曇野かんぱにー(℡0263・88・3955)へ。