長峰山ランチャー台建て替え 絶景スポットの環境充実

安曇野市は、市東部の長峰山(933メートル)の山頂付近にあり、ハンググライダーが飛び立つ際に使用するランチャー台を建て替えた。長峰山は北アルプスと市内を望める絶景スポットで、ランチャー台に乗って写真を撮る人もいるが、以前の木製の台は老朽化していた。市東部アウトドア拠点整備基本構想で長峰山などの一帯は「自然満喫ゾーン」と位置付けられており、スカイスポーツや絶景を楽しむ環境を充実させた。
新たなランチャー台は、長さ21メートルで、以前より6メートル長くなった。幅は1.85メートルで、飛び立つ前に風を待ったり、写真を撮ったりする中央部だけ3.7メートルある。床板は木の粉に樹脂を混ぜた合成木材で、外見は木材に似ているが強度と耐久性が高い。
市は昨年12月から今年3月にかけてリニューアル工事を行った。長峰山の自然環境に配慮して大型の重機を使わず、ランチャー台の土台は四方に金属のピンを打ち込んで固定する手法を採用した。総事業費は2458万円で、財源には過疎対策事業債を充てた。
以前のランチャー台は、昭和63(1988)年に開催された第1回アルプススカイグランプリに向けて旧明科町が整備した。老朽化していたが、ほうきにまたがって台の上で飛び上がると、空を飛んでいるかのような写真が撮れるスポットとしても知られている。
市観光課は「北アルプスと安曇平を一望できる観光スポットをより活性化させていきたい」と話していた。