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「昇り竜いけばな」松本城彩る 真派青山流華道が6日まで

本丸庭園に展示された「昇り竜」を表現した作品

 真派青山流華道・煎茶礼法青山流青山会(家元二世・上條香月さん)の野外いけばな展が6日まで、松本市の松本城本丸庭園で開かれている。大型連休に合わせた恒例の企画で、辰年にちなんで「昇り竜」を表現したダイナミックな作品が本丸庭園に展示されている。

 曲がりくねった藤のつると青竹を使い、力強く天に昇る竜の様子を表現した。作品の前に観光客が次々と訪れ、写真や動画を撮影していた。黒門前と甲ちゅう脇にも飾り付けを施した。黒門前の作品は県木のシラカバを中心にシャクナゲやアジサイを添え、春らんまんの様子を表現したという。
 家元社中と県内四つの支部の門下生34人が設置した。門下生の濵田ちさ子さん=塩尻市宗賀=は「『自然は師なり』という家元の教えに基づき、国宝松本城と北アルプスに調和する作品を目指した」と話していた。午前8時半~午後4時半。