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朝日の上條洋治さん、登った山を絵・写真で紹介 6日から感謝展

これまで登った山々の絵を展示する上條さん(右)と押し花絵を紹介する妻のミチ子さん

 山登りを長年の趣味にする朝日村古見の上條洋治さん(79)が6~18日、自宅隣のシェアキッチンかざあな(旧アサヒ電子社屋)で、これまで登った国内外の山々の絵や写真を紹介する感謝展を開く。登山と共に長年の趣味である水彩画の腕を生かし、自ら描いてきた約70点を紹介する。展示期間中は地域住民が集える場として会場を開放する。

 20代の頃、勤務先の仲間に誘われ3年連続で八ケ岳を縦走したことをきっかけに山登りにのめり込んだ。以来約50年、近場では北アルプスや剱岳、北海道の利尻山、四国の天狗岳など全国各地の山に登り、平成24(2012)年にはヒマラヤ登山にも挑んだ。現地で残したスケッチや写真を基に絵を描きため、「80歳になったら展示会をやりたい」と夢を抱いてきたという。一点一点、登った時の喜びや、苦しかった道中、仲間との思い出が詰まった作品だ。
 目標だった展示の準備を進めていた昨秋、地元の山でキノコ採り中に滑落し首の骨を折る大けがをした。一時は展示をあきらめかけたが、周囲の支えで歩いたり絵を描いたりできるまでに回復。1月に完成した最新作は村を代表する鉢盛山を題材にし、朝日に輝く山肌を豊かに表現した。
 上條さんは登山の魅力を「登った時の達成感や、仲間と楽しい時間を共有できるところが面白い」と語る。60代から妻のミチ子さん(77)と全国を旅して記録した山の絵も多くある。ミチ子さんは趣味の押し花絵を展示する。
 午前10時~午後3時。問い合わせは上條ミチ子さん(電話080・9586・1363)へ。