子ども電話相談の拠点開設 チャイルドライン中信 「受け手」確保へ養成講座

安曇野市や松本市の市民有志でつくる任意団体「チャイルドライン中信」が、18歳以下子ども専用の無料相談電話「チャイルドライン」を受ける拠点を安曇野市内に開設し、活動を本格化させた。全国の子どもたちの声に耳を傾けるボランティア「受け手」の確保へ、25日に養成講座を開講する。受講者を募る。
全国共通フリーダイヤル(電話0120・99・7777)に掛かってきた電話に、全国約70団体が毎日午後4~9時に応じている。県内では平成16年に「チャイルドラインながの」が開設されて以降、チャイルドライン中信は県内5番目の発足、中信地区では初めての実施団体となる。
安曇野市社会福祉協議会の支援で、市内に拠点を確保し、電話1回線を設けた。市民12人が交代で毎週土曜日に運営し、毎回20件前後の電話を受ける。性や心の悩みをはじめ、いじめや虐待と疑われる相談、無言電話など内容は多岐に及ぶ。北澤由美代表(58)=安曇野市=は「励ましたりアドバイスしたくなったりするのを抑え、子どもたちの気持ちを聞くというのは簡単にはいかない」と受け手共通の課題を挙げながら「自信を持って応対できるよう場数を踏んでいきたい」と話す。
8月31日まで7日間計10回の養成講座を、同市社協の共催で、豊科ささえあいセンターで開く。「子どもとメディア」や「性の多様性」「人権」などをテーマに専門分野の講師から学ぶ。子どもを取り巻く社会情勢への理解を広げるため、聴講希望者も受け入れる。
受講費1万円。申し込みは豊科ささえあいセンターにじ(電話0263・72・3013、平日午前9時~午後5時)、問い合わせはチャイルドライン中信事務局(電話090・8683・3185)へ。