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しっとりとボタン見頃 松本の玄向寺

見頃を迎えた境内のボタン

 松本市大村の玄向寺(荻須眞教住職)でボタンが見頃を迎えている。柔らかな色合いの花々が咲き誇り、訪れる人たちを優しく迎えている。

 紫や赤、ピンク、白など120種、1300株ほどが植えられている。今年は4月23日に開花した。気温の上昇した日があったことから、例年より4~5日ほど早いペースで花が咲き進んでいる。
 明治18(1885)年に当時の住職が植え始めた。先代が戦地から戻り、戦争で心身ともに傷ついた、人々の心の癒やしになればと株を増やした。5月中旬までが見頃となる。荻須住職は「花を見ることで心潤い、元気づけられる。楽しんでもらえればありがたい」と話していた。
 第25回玄向寺ぼたん祭雅楽演奏会が11日午後2時から本堂で開かれる。松本富貴雅楽会が出演する。入場料は1000円(高校生以下無料)となっている。