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春休みは火山を学ぼう 三岳の御嶽山VCで教室 27日まで

疑似的なマグマを吹き出させる実験をする子供たち

 木曽町三岳の町御嶽山ビジターセンター(VC)・さとテラス三岳で20日、春休み中の子供たちを対象にした火山教室が始まった。安全登山の啓発活動などに取り組む御嶽山火山マイスターが先生となり、身近なものを使った実験を通して火山の成り立ちや噴火の仕組みを教えている。27日まで。

 初日は親子2組が来館した。溶岩流や火砕流などの流れ方を再現する実験では、ハザードマップ上に御嶽山の立体地図の形をしたゼリーを置き、はちみつ・黒蜜・コンデンスミルクを山頂部分からかけた。それぞれ異なった流れ方でゼリーが斜面を下り落ちる様子を、地図と見比べながら学んでいた。
 山の形の入れ物に重曹とクエン酸を入れ、洗濯のりの濃度を変えた水を注ぐことで粘度が異なるマグマを疑似的に発生させる実験もした。子供たちは、ぶくぶくと泡が発生して吹き上がる速度や勢いに差があることに驚いていた。
 上松町から家族3人で訪れ、実験を楽しんだ上松小学校2年生の山村芽衣さん(8)は「火山のことは知らなかったけど、ちょっとは知ることができたと思う」と話していた。
 午前10時~午後3時(25日を除く)。参加料は1日当たり300円。問い合わせはさとテラス三岳(電話0264・24・0197)へ。

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