『安曇野文芸』の作品募集 創刊50号記念 テーマ自由 5月末まで

〝みんなで創る郷土文芸誌〟をうたう『安曇野文芸』を発行する安曇野文芸の会(中島博昭代表)は、今秋の第50号刊行を記念して設ける「第2回安曇野文芸賞」の作品を募集する。安曇野の文化振興の一躍を担う新たな書き手を発掘する。
テーマは自由で、小説や詩、エッセー、短歌、俳句を5月末まで募集する。最優秀賞1点、優秀賞2点、佳作若干名を選出し、11月1日発行予定の第50号に掲載する。誰でも応募できる。
安曇野文芸は年2回発行で、令和元年の第40号刊行に合わせ第1回文芸賞を実施した。公務員の山本早織さん(34)=安曇野市=は、四季折々の景観を味わうランニングを通じ感じ得た人生観をエッセー「安曇野で生きる喜びを見出して」として発表、最優秀賞を受賞。応募を機に会員となった。「自分を支えてくれた周囲や地域、自然への感謝の思いに筆を取った」と振り返り、「反すうして推敲を重ねたものを紙で味わう、SNS時代にあえて意識したい試み」と投稿の魅力を語る。
平成12(2000)年3月に創刊した。「溢るるものこそすべてである」―。文豪・島崎藤村が地元文芸愛好者に贈った言葉を活動精神の起点として現在、20~90代の会員約40人が創作と向き合う。望月信幸運営委員長(50)は「内に湧き出るものを日常的に気軽に表現するきっかけにしてもらえたら」と仲間を求める。