地域の話題

塩尻ワイン文化の発信に力 片丘振興協会が意見交換

市内ワイン関係者が活発に意見を交わした会合

 塩尻市の片丘ワイン振興協議会(小松千万蔵会長)はこのほど、地域のワイン文化振興に向けた勉強会と意見交換会を開いた。市内各ワイナリーの関係者やブドウ生産者、県、市の担当者ら約30人が参加し、栽培・醸造の課題や情報発信について活発に意見を交わした。

 産学官協働で策定した「信州ワインバレー構想2.0」(令和5~14年度)や、県、市の新年度のワイン振興策について各機関の担当者が説明した。
 意見交換では、片丘など桔梗ケ原地域以外でもワイン醸造が活発となる中、構想で産地名が「桔梗ケ原ワインバレー」とされていることに、ワイナリー関係者から疑問が上がった。構想推進協議会の花岡純也副会長は共感を示し、構想5年目に行う内容見直しに向け「次の改定では(名称についての対応を)入れ込まないといけないと強く思う」と述べた。
 温暖化による栽培への影響を危惧し、行政の対応を求める声も上がった。県産業技術課日本酒・ワイン振興室の坂下広課長補佐は、今後実施する方向の栽培・醸造技術支援事業の中で「対策をメニューとして取り入れたい」とした。