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三岳小 6年生 校舎に感謝の塗装 メッセージ入り手すり 模型も作製

体育館外の木製手すりに書かれたメッセージ。全長約40㍍の一部に書き、6年生が保護塗料を塗った

 木曽町の三岳小学校6年生7人は14日、体育館外の木製手すりに保護塗料を塗った。6年間お世話になった大切な校舎が傷みにくくなるように願って、18日の卒業式を前に作業した。全校37人が書き込んだ校舎へのメッセージの上から、はけで丁寧に塗り重ねた。

 平成9(1997)年の校舎改修以降、塗装をされずそのままになっていた手すりに、6年生がやすりをかけてから全校が「ぜんこうのみんなをまもってくれたみたけしょうがっこう ありがとう」などと感謝の言葉を寄せた。同日の作業では、×状に組まれた手すり下部の柵の見えにくいところまで塗り残しがないようにした。岡井敦志君(11)は「大変な作業だったけど、下級生にも続けてやってもらえたら」と話していた。
 総合的な学習の時間「みたけの時間」で校舎の大切さをテーマにした6年生は、学校の建設に関わった事業者や、校舎改修後の第1期生として過ごした保護者から話を聞くなどして理解を深めてきた。
 学習の一環で2月末には、500膳を超える割り箸やプラスチック板、自然物を使って、本物そっくりの校舎の模型も完成させた。建設時の設計図を参考に校舎は150分の1、体育館は100分の1で再現した。児童玄関前に展示されていて、島尻梓紗さん(12)は「新1年生にも大切に見てもらいたい」と願っていた。

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