政治・経済

麻績村公民館とおみ図書館が猟友会の活動を展示で紹介へ

狩猟展示について準備を進める新海さん(右端)ら関係者

 麻績村公民館とおみ図書館は今春、猟友会の活動を紹介する初の展示イベントを計画している。野生鳥獣の個体数を調整して農作物被害などを抑える役割がありながら、猟銃やわなで狩ることにマイナスイメージもある狩猟について、展示や体験を通じて理解を深め、担い手を次代へ継承する機運を高める。

 「猟友会の一日に密着!猟師の世界をご覧あれ」と銘打ち、23日~4月14日に村地域交流センターの1階ロビーで催す。松塩筑猟友会の麻績支部(丸山富雄支部長)と日向支部(久保田正守支部長)、麻績村と筑北村坂井を担当する鳥獣保護管理員の新海秀幸さん(65)=聖=がイベント運営を担う。
 イノシシやシカを取り囲んで狩る「巻き狩り」の一部始終を撮影した写真や、猟友会員のジャケットやわな(くくりわな・箱わな、わな標識)、鳥獣の毛皮・革製品、鳥獣保護区看板などを展示する。猟銃所持の試験に用いられる模擬銃も並べ直接手に触れられるようにする。図書館も関連本を展示する。
 狩猟の担い手が高齢化して減少している現状を受けて企画した。村内2支部によると、会員数は計30人を切っている。新海さんは子供向け講座も検討し「狩猟は命をいただく厳粛な営みだ。展示を通じて住民に自然と人との関わり方を考えてもらう機会となれば」と話している。

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