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暖冬一転、春のドカ雪相次ぐ 除雪用品の在庫わずか

残された除雪用品の在庫を案内する綿半庄内店の小山マネジャー

 暖冬と言われ少雪傾向が続いた今年の冬だが、2月以降、南岸低気圧によるまとまった降雪が相次ぎ、松本市内のホームセンターでは除雪用品の在庫が底をつき始めている。メーカーの生産終了により今季の販売を打ち切っている店舗もあり、今後の購入には注意が必要だ。

 ケーヨーデイツー松本元町店(松本市元町1)は今季の除雪用品の販売を2月までに終え、現在は春に向けて商品の入れ替えを進めている。赤松俊雄店長(55)によると、商品は毎冬ごとメーカーが計画生産していて、今季はすでに生産を終えており、これからの増産はできない状況だ。
 在庫が少なくなった場合、全国の他の店舗から融通を受けることもあるが、このところ関東地方でも積雪があった影響で、他店舗にも在庫がないという。客から在庫の有無を問い合わせる電話が1日に4~5件あり、赤松店長は「提供できず歯がゆい気持ち」とこぼした。
 綿半ホームエイド庄内店(同市出川1)の在庫は、スコップ型など2種類10本ほどを残すのみとなった。例年、3月に入ると降雪量の減少とともに入荷も少なくなり、今後の入荷は未定という。近年の少雪傾向から今季はシーズンを通して発注数を抑えていた。小山義明フロアマネジャー(31)は春目前の降雪は「予想外だった」といい「可能な限り準備しているが、用意できないものもありふがいない」と話していた。

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