地域の話題

なぎそねこ340着 能登地震被災地へ 南木曽 伝統の防寒着 地元製作組合 町も支援

被災地でなぎそねこを贈る吉村会長(右、町提供)

 南木曽町の伝統的な防寒着・なぎそねこの生産者でつくる町ねこ製作組合(吉村早苗会長)はこのほど、能登半島地震の被災地にねこ約340着を届けた。町から資金援助などの協力も受け、吉村会長が石川県穴水町に向かい被災者らへ手渡した。

 避難所や介護施設など6カ所を回った。吉村会長は2月にも個人で約300着を届けており、活動を知った町がねこ代などの資金50万円、管理職会が10万円を援助した。地域にも協力を求め、住民らから計約20万円の支援があったという。当日は町職員2人が同行した。
 ねこを受け取った被災者からお礼の手紙が届くなどの反響があった。被災地は壊れた建物が依然手つかずの状態など、復興に向け「足りないものばかり」と吉村会長は話す。組合員は現在10人ほどで、主に生産に携わるのは5、6人だ。「制作できる分に限りはあるが、3回目の寄贈など形を考え支援を続けたい」と話し、活動の協力者を探していくという。

連載・特集

もっと見る