政治・経済

松本市長選が10日告示 5氏の論戦に

 17日投開票の松本市長選挙は10日に告示される。新人の菱山晋一氏(68)=沢村2、再選を目指す現職の臥雲義尚氏(60)=中央3、いずれも新人の赤羽俊太郎氏(40)=笹賀、上條邦樹氏(54)=中央1、竹内貴也氏(58)=島内=の無所属5氏が立候補を予定している。地域を歩いたりSNSを活用したり集会を増やしたりと、各陣営ともさまざまな手法を駆使して選挙戦本番に突入する。

 菱山氏は、実際に人と会うことを重視して地域を歩き、企業回りとミニ集会に力を入れてきた。松本パルコの後利用を争点と位置づけ、20年間で60億円に上る賃貸借契約の是非を市民に判断してもらうとする。陣営幹部は「告示後も人と触れ合う機会を増やしていきたい。ぶれずに最後までやり抜く」と力を込める。
 臥雲氏は、市内全域に張り巡らせた後援会の組織力を生かして、公務のない週末を中心に約20カ所で集会を開いてきた。「手応えはそこそこある」(陣営幹部)が、市民の選挙の盛り上がりが今ひとつとみて「運動量を高めたい」とする。人口減少をどう抑えるかを争点に「若者や女性に選ばれるまち」の政策を中心に訴えていく。
 赤羽氏は、20本以上に上る動画配信を通して政策の解説に力を入れてきた。「幅広い世代から反応がある」と手応えを深める。秘書時代の人脈を生かした企業、支援者回りも重ね、地域に出向く活動を重視してきた。告示後は集会も増やす。進行する少子高齢化に立ち向かうため「長期的戦略を示せるのは誰か」を争点に据える。
 上條氏は、最大の争点は松本パルコの後利用とし「民間に行政が介入すべきでない」と訴える。選挙戦の関心が低いと感じ若者の投票率向上に力を注ぐ。
 竹内氏は、市内の河川の安全度を下げている問題を争点として訴えるとし、選挙戦では松本駅前や渚、白板交差点での街頭演説とビラ配りを予定する。

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