白鳥が旅立ちの春 安曇野で北帰行本格化

安曇野市内で越冬しているコハクチョウが故郷のシベリアに向かって旅立つ「北帰行」が本格的に始まった。白鳥の観察や保護活動に取り組む「アルプス白鳥の会」によると、今季の飛来数は1月下旬~2月上旬の255羽がピークで、平成元(1989)年以来初めて300羽を切った。19日朝時点では136羽となっている。
今季は日本海側の雪が少なく、餌を求めて南下してくる白鳥が少なかったとみられる。16日に渓流釣りが解禁されたこともあってか、17日から一気に100羽ほど減った。アルプス白鳥の会の会田仁代表は「南風が強くなり、幼鳥たちは木や建物にぶつかることもある。無事北の国に帰ってほしい」と願っていた。