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南農高生開発10案商品化 安曇野産食材を活用 3事業所で販売へ

商品化が決まったピザなどと考案者の生徒たち

 安曇野市と南安曇農業高校の連携事業「安曇野オリジナル商品開発プロジェクト」の商品案採用報告会が19日、市役所で開かれた。同校グリーンサイエンス科フードコース3年生が安曇野産の食材を生かして考案した17案のうち、辰巳(明科中川手)とまちの駅安曇野BASE(豊科南穂高)、旬の味ほりがね物産センター(堀金烏川)が計10案を商品化することになった。

 信州サーモンとニジマスのシューマイ、有明カボチャのチーズケーキ、リンゴとクリームのどら焼きなど、生徒たちが試作と改良を重ねたメニューが選ばれた。素材の味を生かし、原価も考慮したメニューがそろった。
 米粉とみそを使ったシフォンケーキを商品化する旬の味ほりがね物産センターの小笠原昭彦組合長は「地元産の食材で全て賄えるのはわれわれにとっても喜び。米粉を使って小麦アレルギーの人でも食べられる点を大事にしたい」と話した。考案者の三澤心実さん(17)は「選ばれてうれしい。ターゲットにしている若い人に特に食べてほしい」と願った。
 市と南安曇農業高校が平成27(2015)年に結んだ連携協定に基づく事業で、4年目となった。令和2~4年度は計14案が採用されている。