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アイデア広がる版画制作 松本市美術館で体験講座

版画制作を楽しむ参加者たち

 松本市中央4の市美術館は18日、子供向けのワークショップ「楽しい紙版画体験」を開いた。開催中の特別展「須藤康花~光と闇の記憶~」に版画作品も並んでいることから関連プログラムとして企画。小学生10人と保護者らが夢中になって制作を楽しんだ。

 厚紙を版に、下絵に沿って専用の道具で溝を付け、インクをのせて本格的なプレス機で刷った。神奈川県藤沢市に版画工房を構える城戸宏さんの手ほどきで、子供たちは版の表面に紙やすりをかけたり、縁をちぎったりと工夫し、2色刷りを試すなど次々にアイデアを広げていった。
 同市寿小学校4年生の高橋佳音さん(10)は、花とシマエナガの2種類を作り「赤と青のグラデーションがうまくできてうれしかった」と笑顔を見せていた。
 この日は、須藤康花さんの作品と同じ技法を用いた大人向けの銅版画体験もあった。