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松本市内でスギ花粉飛散を確認 平年より10日早く

花粉の飛散を調べる機器

 松本市内でスギ花粉の飛散が16日に始まったことが18日、確認された。独自に調査を続けている、みのしまクリニック(松本市梓川倭)の蓑島宗夫医師によると、飛散開始は平年より10日早く、昨年よりも12日早い。飛散のピークは3月中旬になりそうだ。昨夏の猛暑の影響を受けて飛散量は平年よりも多いとみられるため、早めの対応を呼び掛けている。

 県内では公的機関による調査が終了したため、ここ数年は蓑島医師が観測地点だった県松本合同庁舎(島立)で独自に調査を続けている。スライドガラスに付着した花粉の個数をカウントしている。16日と17日は1平方メートル当たり3・4個となり、2日連続で1個以上という飛散開始日の基準を超えた。
 長野地方気象台が18日に発表した週間天気予報によると、期間の後半は気温の低い状態が続く。花粉の飛散量は気温が上昇すると一気に増えるため、蓑島医師は「油断せずに早めの服薬などを心掛けてほしい」と呼び掛けている。