政治・経済

朝日・西洗馬中組に新住宅団地計画 17区画整備へ

新たな住宅団地の造成予定地

 朝日村土地開発公社は、西洗馬の中組地区に新たな住宅団地「中組西住宅団地」の造成を計画している。村の人口減対策の一環で、宅地17区画の整備を予定。早ければ令和7年度に着工し、8年4月の分譲開始を目指す。全73区画の分譲が完了した西洗馬の「向陽台住宅団地」に続く造成で、近隣自治体から村への定住を考える若い世代の需要が見込まれる。

 事業用地は県道沿いの畑地6535平方メートルで、1区画の平均は297平方メートル(約90坪)を見込む。坪単価は5万円台後半~6万円台と概算する。造成地内に幅約6メートルの道路を整備する予定だ。
 近年の建築資材費や労務費の高騰を踏まえた総事業費の概算は約1億6000万円。地権者には事業概要を説明済みで、今月中にも測量・設計に着手する見通しだ。
 向陽台住宅団地は平成25(2013)年から令和3年まで1~3期に分けて造成が行われ、松本市や塩尻市などの近隣から村に転入する子育て世帯や、新婚の世帯が多く購入したという。
 公社は向陽台の第3期造成が完了した3年前から、新たな造成地の候補を検討してきた。主な候補地に挙がった4カ所のうち、まとまった区画造成ができることや、幹線道路へのアクセスが良い点、農地転用が可能な点などから西洗馬中組を用地に選定した。
 移住・定住促進には村内の住宅不足が課題となっており、公社は「向陽台が完売して以降も宅地分譲に関する問い合わせが寄せられている。人口増や定住を促す事業になれば」としている。

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