教育・子育て

150周年の片丘小に地域から贈り物 書と絵画

 本年度、創立150周年を迎えた塩尻市の片丘小学校に、片丘ゆかりの文化人の書や絵画が寄贈された。片丘の無量寺東堂・青山俊董さん(91)が書をしたため、画家・上條喜美子さん(74)が油彩画を描いた。片丘地域づくり協議会が額装費用などを負担した。

 青山さんは、長年尊敬する教育者・東井義雄さん(1912~91)が語った言葉「自分は自分を創っていく責任者 自分は自分の主人公 世界でたゞ一人の自分を創っていく責任者」を筆文字でしたためた。
 書は額装して、体育館のステージ横に掲げた。同校に寄せたビデオレターで青山さんは、人生を創っていく上で心の栄養が大事とし「たった一度のやり直しのできない人生を、ああよかったなぁと、そんな生き方をするために、よい友達、よい教え、先生を持つように祈っておりますよ」と述べた。
 上條さんは縦横2.4メートルの大作2点を描いた。「未来へ・輝きの贈り物」は学校で代々飼育されているウサギや桜など、片丘らしさを詰め込んだ作品。「大空に舞う」は昨年5月の記念運動会の様子を表現した。作品制作に当たり、同6月には3年生の児童とワークショップをした。
 昨年秋に掲額式があり、昇降口の壁面にあるレリーフの左右に飾った。上條さんは「元気はつらつな児童からイメージをいただき制作した。昇降口壁面に展示でき、大きな喜びでいっぱい」と語った。
 片丘地域づくり協議会から学校側に記念品贈呈の申し出があった。150周年記念実行委員会と検討して「子供たちが毎日見られるもの」として、協議会、実行委員会、学校の3者で、青山さん、上條さんに制作を依頼した。
 山本直佳校長は「片丘を象徴する方々から素晴らしい作品をいただいた。片丘小の誇りであり、片丘の人たちの心をつなぐ作品」と話している。

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