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カジカ漁が最盛期 安曇野の河川 伝統の漁法で

筌を浅瀬から引き上げる丸山さん

 安曇野市内の犀川や梓川、穂高川、高瀬川で冬の風物詩「カジカ漁」が最盛期を迎えている。柳の枝や竹で編んだ「筌」と呼ばれる道具を仕掛け、産卵で川をさかのぼる習性を利用した伝統的な漁法で、多いときは30匹も40匹も入っていることがあるという。

 穂高北穂高の丸山秀司さん(77)は、1月4日から高瀬川右岸に筌を仕掛けている。14日に引き上げた筌にはカジカが15匹入っていた。大きい個体で体長は20センチほど。丸山さんは「(漁果は)まあまあ。でも欲をかいちゃいけないね」と楽しそうに話していた。
 捕らえたカジカは世話になった人に提供するほか、甘露煮や唐揚げにして味わう。骨酒もおいしいという。

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