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おもてなしの英会話 磨く 妻籠宿 外国人客 入り込み回復で

奥ジャパンのスタッフに教わり英会話を学ぶ参加者

 外国人旅行客向けのツアーを手掛ける奥ジャパン妻籠支店(南木曽町吾妻)は13日、妻籠地域で働く人たちを対象にした英会話教室を妻籠町並み交流センターで初開催した。新型コロナウイルスの制限が緩和し、妻籠宿を訪れる外国人旅行客数も回復する中で基本的な英語対応を確認した。

 京都市の本社から、英語を母語とするネーティブスピーカーのスタッフらが訪れて教えた。参加者は宿泊や飲食の関係者で、歓迎のあいさつや料理を提供する際の言葉などを学んだ。質問の時間には、菜食主義の旅行者に魚を使っただしについて説明する方法など、日ごろの疑問を積極的に聞いた。
 民宿などで働く柳沢優唯さん(21)は「日ごろの接客で英語を使う場面は多い。学んだことを生かせれば」と話していた。
 地域住民から教室開催を求める声があった。地域への「恩返し」として企画し、1週間ほど宿場で個人レッスンなどもするほか、今後の定期的な開催も検討している。