教育・子育て

麻績小6年生が民話学習 あす発表

「まさかりごんげん」を調べた学習成果の発表に向けて練習に励む6年生たち

 麻績村の聖山(1447メートル)開山にまつわる矢倉地区の民話「まさかりごんげん」の由来や歴史を調べている麻績小学校6年生6人が、15日に同校で学習成果発表を行う。地元の村紙芝居の会(小島正子代表)が製作した紙芝居絵本との出合いをきっかけに、地域の歴史を深く掘り下げてきた児童たちは探究の総仕上げとして、お世話になった人たちにその成果を披露しようと準備している。

 「まさかりごんげん」は、聖山に修行の場を開こうとした鎌倉時代の学道上人に協力して道を切り開き絶命したとされる麻績のきこり・孫太郎にまつわる民話だ。日照りの際、雨乞いに訪れる聖山北麓(長野市)の湧き水「お種池」発見の物語でもあり、村の歴史にも深く関わっている。
 児童たちは本年度、物語の文章を読み解きながら、越後(新潟県)から訪れた学道上人が泊まったとされる矢倉地区の寺を探したり、孫太郎の子孫とされる村民に話を聞いたりしたほか、お種池がある樋知大神社・高峰寺も訪ねた。
 発表では、学習に協力した村民や村職員らを招いて探究の過程や内容を詳しく紹介するほか、「まさかりごんげん」の紙芝居を朗読する。無住の高峰寺の法要を担う玉泉寺(長野市信州新町)の笠原憲正住職も訪れて語る。
 宮下結愛さん(12)は「地元の昔話なので興味深く調べることができた。地域の人たちとも関わることができてよかった。恩返しできれば」と話し、岩永康介君(12)は「紙芝居ではしっかりと孫太郎や学道上人の思いを表現したい」と張り切っていた。

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