政治・経済

安曇野市予算案489億円で過去最大 新年度一般会計 公共施設整備手厚く

 安曇野市は13日、一般会計の総額を489億3000万円とする新年度当初予算案を発表した。国の手厚い財政支援が得られる合併特例債の発行期限となる令和7年度が迫る中、三郷小学校や三郷公民館の長寿命化工事、堀金給食センターの設備更新などを盛り込み、前年度当初より7・2%(32億8000万円)増えて市発足以降で最大となった。子育てや教育、企業支援、観光振興などを意識した編成となっている。

 太田寛市長は市役所で同日開いた定例記者会見で当初予算案を「価値創造ビルドアップ予算」と表現した。新規事業は少ないが、市民の生活や福祉の向上に向けて取り組んでいる数多くの事業の充実や拡充を図っている。
 歳入は、市税が令和6年6月から定額減税が実施されるため前年度比3・3%(3億8537万円)減の112億7595万円と見込み、地方交付税が同0・8%(9000万円)増の118億6000万円とした。合併特例債を活用して多くの施設の長寿命化などに取り組むことで市債発行額は同28・1%(17億4090万円)増の79億2650万円に膨らむ。
 歳出では、人件費と扶助費、公債費を合わせた「義務的経費」が209億3925万円で、借換債の発行額増加などで前年度より10・5%(19億9397万円)増えた。予算全体に占める割合は42・8%で、前年度より1・3ポイント高くなった。目的別では教育費が三郷小学校改修工事6億5473万円や三郷公民館長寿命化工事4億6515万円などで、前年度比49・3%(22億2859万円)増の67億4936万円となった。
 市は20日開会の市議会3月定例会に予算案を提出する。

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