地域の話題

夜の天守で歴史を体感 観光客らお城ツアー楽しむ

夜の天守でおもてなし隊のメンバーと記念撮影をする市民

 普段は入ることができない夜の天守を体験する「国宝松本城天守ナイトツアー」が2日、松本市の松本城で始まった。冬の新たな観光イベントとして令和4年に初めて行い、今年は2月の週末に8日間企画される。初日は市内の宿泊施設に泊まる観光客や市民らが参加し、江戸時代の雰囲気を感じられる夜の松本城の見学を楽しんだ。

 日が暮れて寒さが増した松本城に、観光客や市民、外国人旅行者らが集まり、市職員や松本城ボランティアガイドらの案内で国宝の天守を見学した。4階では国宝松本城おもてなし隊のメンバーが剣舞を披露し、参加者の記念撮影に応じた。
 城や戦国武将が好きで、東京都から見学に来た永久保大志君(8)は「松本城は本当に大きい」と話し、城内のあちこちを見て回った。母親の晶子さん(38)は「息子が喜んでくれてうれしい」と笑顔を見せていた。
 ツアーは市内のホテルや旅館に宿泊する観光客向けが計8回、市民と外国人観光客向けが各4回、2月の週末に行われる。1月4日に定員80人で募集した市民向けは、募集当日に定員が埋まった。松本城管理課の百瀬功三課長は「イベントが定着し市民の関心も高まっている」と話していた。