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軟式野球で大学日本一に輝く 松本第一高出身の平谷光盛さん(中京学院大)

金メダルを手に笑顔を見せる平谷さん

 松本第一高校野球部出身で、中京学院大学(岐阜県中津川市)4年の平谷光盛さん(22)が、大学野球最後の大会の第46回全日本大学軟式野球選手権大会決勝でクローザー(抑え)として登板し、3大会ぶり3回目の優勝に貢献した。このほど塩尻市塩尻町の実家で市民タイムスの取材に応じ、優勝の喜びと軟式野球の魅力を語った。

 大会は昨年11月に大阪府で行われ、各連盟の地区大会を勝ち上がった23チームが出場した。決勝の相手は桃山学院教育大学(大阪府)で、平谷さんは5―0で迎えた9回裏に登板。捕逸で1点を許すも、相手打者を三振で仕留めて勝負を決めた。「最後は直球。自信を持って投げた。ストライクの瞬間にガッツポーズが出た」と振り返る。
 平谷さんは小学校1年生から硬式野球に取り組み、「大好きな野球をずっと続けたい」との思いから、生涯スポーツを意識して大学で軟式野球に転向した。高校時代は主戦として完投する試合が多かったが、大学では抑えとして「直球で試合を締めるのが自分の役割」と強く意識した。全国上位の守備力を誇るというチームの野手陣は心強く、「打たせて取る楽しさも知った」。
 軟式の投打の感覚の違いに戸惑った時期もあったが「野球の世界が深まったし、人との縁も広がった。飛び込んで良かった」と語る。大学を卒業後も、就職先の西濃運輸軟式野球部(岐阜県)で野球を続け、仲間とともに天皇杯や国民体育大会といった全国の舞台を目指していく。

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