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乗鞍高原・善五郎の滝 迫力の氷瀑

「氷瀑」となった善五郎の滝(30日午前8時半ころ)

 中信地域は30日、高気圧に覆われて青空が広がり、放射冷却も効いて松本(松本市沢村)の朝の最低気温は氷点下5・7度と冷え込んだ。氷点下5度を下回るのは7日間連続で、同市安曇の乗鞍高原にある善五郎の滝(標高1525メートル)は滝が凍り付く「氷瀑」となり、ひと目見ようと足を運ぶ人たちの姿があった。

 滝の落差は約20メートル、幅約8メートルで、クラゲのような氷塊やつららが自然の造形美をつくっていた。何十年ぶりかで訪れたという愛知県豊川市の松井敏之さん(70)は「暖冬なのでどうなるかと思ったが、すごい迫力。来たかいがあった」と眺めを堪能していた。
 滝へは県道乗鞍岳線の「善五郎の滝入り口駐車場」から遊歩道を歩く。雪や凍結のため気候に応じてアイゼンなどの装着を呼び掛ける看板もあった。
 長野地方気象台によると、31日の県中部は引き続き高気圧に覆われるが昼前からは雲が広がる見込み。松本の最低気温は氷点下4度、最高気温は11度まで上がる予想だ。