政治・経済

筑北村の郷土食「おとうじ」アレンジ

そば処さかいで提供を始めた「おとうじ」

 筑北村坂井の村飲食施設・そば処さかいが今冬、村の郷土食「おとうじ」をアレンジした「冬のおとうじ」の提供を始めた。この時期に手に入る〝ありったけの野菜〟を投じて煮込んだ具だくさんのそば料理で、心も体も温める。

 そばつゆをベースに、ハクサイや長ネギ、ニンジン、カボチャ、油揚げなどを煮込んだ。「けんちん汁」に似ており、昨秋に出して好評だったキノコも使い独特のとろみを出した。「かけ」か「つけ」で提供(各1250円)する。
 冬ならではの商品を開発中に、地元の伝統的な郷土料理に、松本市奈川の「とうじそば」に似た「おとうじ」があることを知って数年前から研究した。地場産野菜の活用にも役立つと考えて商品化した。
 3月末まで提供する。店長の関森康男さんは「田舎ならではの、温かくどこか懐かしい味を楽しんでほしい」と話す。
 火曜日定休。問い合わせはそば処さかい(電話0263・67・2888)へ。